アメックスセンチュリオン【ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)】を利用して泊まったホテルレビュー┃特典&ルームアップグレードをご紹介
アメックスプラチナカード、アメックスセンチュリオンカードには、【ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)】というサービスがあります。
FHRについては当ブログでも何度か取り上げていますが、今回の記事ではFHRを利用した宿泊記をまとめてご紹介したいと思います。
また、アメックスセンチュリオン会員の場合、特定のホテルにおいて、FHR特典に更に特典が上乗せされた【センチュリオン・ファイン・ホテル・アンド・リゾート(CFHR)】というサービスが存在しますので、そちらもぜひご覧ください。
目次
アメックスのファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)
ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
基本特典について抜粋すると
このようになっています。
アーリーチェックインやレイトチェックアウト、ルームアップグレードの3点は部屋の空き状況によります。部屋が空いていない場合は特典を受けることはできません。
最後のオリジナル特典はホテルによって異なりますが、100ドルのルームクレジットとしているところがほとんどです。
お得かどうかについてですが、上記のFHR詳細記事を見てもらうとわかる通り、『お得となる場合がほとんど』という結果になりました。
センチュリオン・ファイン・ホテル・アンド・リゾート(CFHR)
アメックスセンチュリオン会員の場合、下記のホテルグループ限定でFHR特典に更に追加特典が上乗せされます。
- アマン
- ザ・ペニンシュラホテルズ
- セントレジス ホテル&リゾーツ
- ベルモンド
- マンダリン オリエンタル ホテル グループ
- オトカーコレクション
- ローズウッド・ホテル&リゾーツ
- ウォルドーフ・アストリア・ホテル&リゾーツ
FHRとCFHRのルームアップグレードですが“チェックイン時の空き状況”か“予約時の確約”かという違いがあります。
当然ですが、予約時に一つ上の部屋が空いていればその時点でルームアップグレードが確約されるのでCFHRの方がお得です。
CFHRの100ドルor200ドルのルームクレジットは2連泊以上が条件となるので1泊の場合は適用されません。また、3泊、4泊と泊数が増えても増額などはありません。
以上のFHR、CFHR特典を踏まえ、実際に泊まったホテルについて、ルームアップグレードの有無やどれくらいお得だったかなどをご紹介します。
コロナ流行前の2019年にFHRを利用して泊まったホテル
2019年にFHRを利用して泊まったホテルは
- セントレジス・マカオ(CFHR)
- セントレジス・バリ(CFHR)
- リッツカールトン・バリ(FHR)
- セントレジス・シンガポール(CFHR)
- シャングリラ・シンガポール(FHR)
です。
それぞれのルームアップグレード結果、特典・サービスなどを詳しく書いていきます。
セントレジス・マカオのCFHR
セントレジス・マカオのFHRをご紹介します。
セントレジスホテルなのでFHR特典に加え、アメックスセンチュリオン会員向けのCFHR特典も上乗せされます。
レイトチェックアウト確約も可能ですが、利用しませんでした。
ルームアップグレード
- デラックスルーム ←予約した部屋
- デラックスルームコタイストリップビュー
- グランドデラックスルーム
- セントレジススイート
- メトロポリタンスイート ←チェックインされた部屋
- エンパイアスイート
- プレジデンシャルスイート
一番安いデラックスルームを予約しましたが、チェックインはメトロポリタンスイートとなりました。
4段階のアップグレードという結果です。
ただ、自分はマリオットボンヴォイのプラチナエリートステータスを保持しており、そちらもルームアップグレード要因となります。
このアップグレードがFHRだけのものかはわかりませんが、少なくともCFHRの特典で予約時点でデラックスルームコタイストリップビュー以上は確定していました。
部屋の内装はこんな感じ。
スイートなので広々としていました。
向かいにはヴェネチアンホテルがあり、斜め方向にはパリジャンもあり、部屋からの景色はとても良かったです。
合計300ドルのルームクレジット
セントレジス・マカオの場合、FHR特典のルームクレジット100ドルに加え、アメックスセンチュリオン会員向けのCFHR特典である200ドルも追加となります。(2連泊以上の場合)
従って、合計300ドルのルームクレジットが付与されます。
ルームクレジットはホテル内のレストラン、もしくはホテル内スパで利用することができます。
この時はホテル1階のレストラン『Manor(マナー)』で利用しました。
海鮮のコースをいただきました。
FHRのおかげで食事代から300ドル分割り引かれましたが、セントレジスのホテルレストランはどこも高いので大人1人分相当くらいだと思います。
朝食無料
FHRの予約は大人2名分まで朝食が無料となります。
セントレジス・マカオの朝食はホテル1階のレストラン『Manor(マナー)』でのビュッフェとなります。
『Manor(マナー)』はそこまで大きいレストランではないので、十分すぎる程充実しているとまでは言えませんが、高級ホテルの朝食らしくどれもとても美味しかったです。
ただ、朝食無料もルームアップグレード同様、マリオットボンヴォイのプラチナエリート以上であれば無料になるので、公式予約とFHR予約でどちらがお得が見比べて決めるのが良いと思います。
※FHR予約でもマリオットボンヴォイのステータス特典は付与されますが、朝食無料やルームアップグレードなど、重複するサービスもあります。
詳しいセントレジス・マカオの宿泊記はこちらをご覧ください。
セントレジス・バリのCFHR
2019年2回目のFHR宿泊は同じくセントレジスホテルですが、場所はマカオではなくバリです。
こちらもセントレジスホテルなのでCFHR対象となっています。
ルームアップグレード
- セントレジススイート ←予約した部屋
- オーシャンビュースイート ←チェックインされた部屋
- リゾートビュースイート
- セントレジススイートプランジプール
- ガーデニアヴィラ
- プールアクセスヴィラ
- 2ベッドルームプールアクセスヴィラ
- オーシャンフロントヴィラ
- グランドアスタースイート2ベッドルーム
- ストランドレジデンスヴィラ3ベッドオーシャンフロント
この時の予約は1ランクのみルームアップグレードでした。
セントレジスホテルはCFHR対象なので、予約時点でこのアップグレードは確約済みだったので、チェックイン時の更なるアップグレードは無しということです。
部屋はホテルスイートなので十分な広さです。
オーシャンビュースイートなので眺望も良かったです。
セントレジス・バリの場合はホテルスイートの上がヴィラになります。
繁忙期のヴィラは埋まっている場合が多いので、ホテルスイート→ヴィラへアップされる可能性はやや低いかもしれません。連泊すると尚更です。
この時の滞在はヴィラ2泊、ホテルスイートに2泊しました。ヴィラの方が良いのは当然ですが、ホテルスイートも十分豪華なホテルです。
ホテルスイートもヴィラもサービスに差はありませんが、宿泊費は2倍くらい異なります。個人的にはホテルスイートでも十分に思いました。
50分×2人分のスパと200ドルのルームクレジット
セントレジス・バリの場合
- FHR特典として50分×2人分のスパ
- CFHR特典として200ドルのルームクレジット
が付与されます。
50分×2人分のスパは1人にまとめて100分でも利用することができました。(今後もそれが可能かはわかりません)
この時は妻に2人分使ってもらいました。
写真は撮り忘れたのでありませんがとても良かったそうです。
Kayuputi(カユプティ)のディナー
200ドルのルームクレジットはホテル内レストラン『Kayuputi(カユプティ)』で利用しました。
セントレジスホテルのレストランということもあり、200ドルだと大人1人分くらいになります。
うちは大人2、子供1で行って追加の支払い100ドルくらいだったと思います。
支払いは部屋付にし、チェックアウト時に払うことで200ドル分割り引かれる仕組みです。
セントレジス・バリ一押し『Boneka(ボネカ)』の朝食
セントレジス・バリの『Boneka(ボネカ)』は今まで泊まったホテルでNo1の朝食でした。
Boneka(ボネカ)のオーダーメニュー
Boneka(ボネカ)の朝食は、通常のビュッフェだけでなくアラカルトのオーダーメニューもあります。
こんな感じで日本語で頼むことができます。
特におすすめなのがこちらの「ロブスターオムレツ」です。
セントレジス・バリに泊まるならこれは絶対に頼んだ方が良いですよ。
あとはこの「ボネカシグニチャーエッグヌーヴェル」も初めて食べましたが美味しかったです。
Boneka(ボネカ)のビュッフェメニュー
Boneka(ボネカ)はオーダーメニューが一押しですが、ビュッフェメニューも充実しています。
ビュッフェだけでも十分すぎる品揃えでした。
セントレジス・バリもマリオットグループなので、マリオットボンヴォイのプラチナエリート以上であれば朝食が無料となります。
朝食無料はマリオットステータスとFHR特典とで重複するため、無理にFHR予約を選ぶ必要がない場合もあります。
リッツカールトン・バリのFHR
次も同じくバリ島にあるリッツカールトン・バリにFHRを利用して宿泊しました。
リッツカールトン・バリはCFHR対象ホテルではないので、通常のFHR特典のみとなります。
ルームアップグレード
- サワンガンジュニアスイート ←予約した部屋
- サワンガンジュニアスイートプールアクセス
- リッツカールトンスイート ←チェックインされた部屋
- パビリオンヴィラプールアクセス
- リッツカールトンスイートプールアクセス
- ガーデンヴィラオーシャンビュー
- スカイヴィラ
- スカイヴィラオーシャンビュー
- クリフヴィラ 3ベッドルーム
- オーシャンフロントヴィラ
リッツカールトン・バリも大幅なルームアップグレードはなく、2ランクのアップグレードでした。
リッツカールトンもマリオットボンヴォイの加盟なので、プラチナエリートステータスでもルームアップグレードの権利があります。
FHRでなくとも、マリオットボンヴォイのステータスだけでもこれくらいのアップは普通にありそうです。
リッツカールトンスイートは広々していて開放感がありました。
ベッドも大人2、子供1で寝ても狭く感じないくらいの大きさ。
隣は教会でした。その先に海が見えます。
プール付きの部屋ではありませんでしたが、少し歩けばビーチもメインプールもあるので不便はありませんでした。
100ドルのルームクレジット
リッツカールトン・バリはCFHRは対象外のホテルとなっており、FHR特典のみとなります。
こちらのホテルのFHR特典は100ドルのルームクレジットです。
この時の宿泊ではクラブルームが利用できたので、夕食もそこでいただき、レストランを利用する機会がありませんでした。
従って、100ドルのルームクレジットはレストランではなくスパで利用しました。
100ドル+数千円の追加で妻に1時間くらいのスパ体験をプレゼントしました。
こちらも写真は撮り忘れてしまったためにありません。
朝食無料
リッツカールトン・バリのFHR予約では、ホテル内レストラン『SENSES(センシズ)』での朝食が無料となります。
こちらのレストランは自分がこれまで泊まったことのあるホテルの中ではトップクラスに規模の大きい朝食会場でした。
品揃えももちろんトップクラスに豊富です。
子供向けのキッズコーナーだけでもかなり充実していました。
16時レイトチェックアウト確約
FHR予約の場合、16時のレイトチェックアウトが確約されます。
普段はあまり利用しない特典ですが、帰国日で更に深夜便で帰る場合などは有効です。
リッツカールトン・バリはバリ旅行最終日&深夜便帰国だったのでとても助かりました。
マリオットボンヴォイのステータスでもレイトチェックアウトをリクエストすることができますが、空き状況次第で確約ではありません。
その点、FHRの場合は事前確約なのでこちらに部があります。
ただ、レイトチェックアウトをリクエストした場合、ルームアップグレードの可能性は下がると思います。
セントレジス・シンガポールのCFHR
次はシンガポールのセントレジスにFHRを利用して泊まりました。
セントレジス・シンガポールもCFHR対象ホテルです。
ルームアップグレード
- エグゼクティブデラックス
- グランドデラックス
- レディアスター ←本来の予約はココ
- ペントハウス ←CFHRによる事前アップ
- セントレジススイート
- カロラインアスタースイート ←実際のチェックイン
- スペシャルスイート
- プレミア スペシャルスイート
- プレジデンシャルスイート
景色の良さそうなペントハウスに泊まりたくて予約しましたが、当日のアップグレードでカロラインアスタースイートになりました。
実際のアップグレードは4段階です。
スイートなので部屋は当然広かったです。
キングサイズのベッドも大人2、子供1で十分な広さ。
ペントハウスではありませんが眺望は良かったです。
合計300ドルのルームクレジット
セントレジス・シンガポールの場合、FHR特典のルームクレジット100ドルに加え、アメックスセンチュリオン会員向けのCFHR特典である200ドルも追加となります。(2連泊以上の場合)
セントレジス・マカオ同様、合計300ドルのルームクレジットが付与されました。
このルームクレジットは、ホテル内の中華レストラン『Yan Ting(宴庭)』のランチ利用しました。
セントレジス・シンガポールでも有名なレストランらしく、ランチタイムも混んでいました。
北京ダック、アワビなどが特に美味しかったです。
高級レストランらしく、ランチタイムでも予算の300ドルをオーバーし、追加100ドルくらい払った気がします。
もちろん、金額に見合う最高の中華レストランでした。
費用を気にしないならぜひまたリピートしたいと思える味でした。
朝食無料
セントレジス・シンガポールのFHR予約では、ホテル内レストラン『BRASSERIE LES SAVEURS(ブラッセリー・レ・サブール)』ででの朝食が無料となります。
レストラン自体が小さいのでキャパも少ないのですが、品揃えは良い方だったと思います。
ただ、これまで泊まったセントレジスホテルの中ではやや見劣りする感じだった気がします。
シャングリラ・シンガポールのFHR
5つ目のFHR利用の宿泊はシャングリラ・シンガポールです。
シャングリラはCFHR対象外となっており、FHR特典のみですが、アメックスセンチュリオン会員限定で追加特典が存在するホテルがあります。
シンガポールのシャングリラもその一つでした。
ルームアップグレード
FHR予約であれば空き状況次第で1ランクのルームアップグレードがあるのですが、シャングリラ・シンガポールの宿泊でアップはありませんでした。
考えられる理由として、4連泊&レイトチェックアウトリクエストを行ったからだと思います。
アップグレードはありませんでしたが、とても良い部屋でした。
ちなみに、シャングリラホテルグループにもマリオット同様にステータスがありますが、そのステータスによるルームアップグレードはありません。
最上位のダイヤモンドステータスであっても予約通りの部屋に通されます。
FHRは空き状況次第ですが、連泊やレイトチェックアウトリクエストを行わなければシャングリラでもルームアップグレードがあるはずです。
合計200ドルのルームクレジット
シャングリラはCFHR対象ホテルではないので、本来であればFHR特典である100ドルのルームクレジットのみ付与されます。
しかし、シャングリラ・シンガポールの場合はアメックスセンチュリオン会員限定でFHR特典に加え、一部の対象レストランのみで使える追加100ドルルームクレジットも付与されます。
このおかげで合計で200ドルのルームクレジットをいただきました。
200ドルのルームクレジットはホテル内の和食レストラン『NAMI(波心)』で利用しました。
和食レストランなので想像通りの美味しさでした。
ただ、海外の高級ホテルでお寿司を食べると値段は当然高く、味はそこそこなので…コスパ的には微妙でした。
200ドル割引は大きいですが、ホテルレストランなのでやはり足りずに少し足が出ました。
朝食無料
シャングリラ・シンガポールのFHR予約では、ホテル内レストラン『The Line(ザ・ライン)』での朝食が無料となります。
このレストランも、バリのリッツカールトン同様に広くて規模の大きい朝食会場でした。
品揃えも自分が今まで行ったホテルの中でトップクラスでした。
シャングリラの朝食無料ですが、マリオットグループ同様、ホテルステータスで対応できる場合もあります。
シャングリラゴールデンサークルのジェイド会員とダイヤモンド会員であれば朝食が無料となるので、ステータス保持者はFHR特典と重複します。
その場合、シャングリラ公式サイトとFHR予約の料金を見比べ、お得な方で予約するのがよろしいかと思います。
レイトチェックアウト
FHRであれば16時レイトチェックアウトが確約されますが、シャングリラゴールデンサークルのダイヤモンドステータスであれば更に遅い18時レイトチェックアウトが可能です。
アメックスセンチュリオン会員はシャングリラのダイヤモンドステータスが無条件で付与されるので18時チェックアウトにしてもらいました。
従ってシャングリラホテルの場合、ダイヤモンドステータスがあればルームクレジット以外にFHR予約のメリットはなさそうです。
アメックスFHRはお得なのか?まとめ
アメックスFHRはお得なのか否か。
結論を言うとFHR予約は『お得となる場合がほとんど』であることは確かです。
FHR対象ホテルの公式サイトの通常予約とほぼ同料金であることに加え、【ルームアップグレード】、【朝食無料】、【100ドルのルームクレジット】が付いてくるからです。
ただ、公式サイトの“キャンセル不可予約”であれば、通常予約よりも100ドル以上安く予約できる場合もあり、最安値を望むならばそちらの方が安くなります。
【ルームアップグレード】や【朝食無料】もマリオットやシャングリラであればホテルステータスでカバーできるので、そうなるとFHRの価値は半減します。
ホテルステータスが無いのであればFHR特典は非常に魅力ですが、それ以外の場合は単純に“公式サイトと比べどちらが安いか”で決めるのがよろしいかと思います。
個人的には、CFHR対象となるセントレジスホテルならば200~300ドルのルームクレジットが付くので、今後もFHRを利用していこうと考えています。
その他のマリオットホテル、シャングリラホテルであれば、公式予約でもFHR予約でも大差ないと思うので、その時の気分で利用の有無を決めると思います。